Michael McGoldrick "Fused" (2000)


おそらく現代ケルト音楽界最高のフルート奏者が、マイケル・マックゴールドリックです。1971年マンチェスター生まれ。ケルト音楽の2大スーパーバンドであるフルック、ルナサ両方の創設メンバーのひとりで、一時期はスコットランドのフォークロックバンド、カパーケリーにも在籍するなど、数多くの伝統音楽バンドに参加してきた大物ミュージシャンです。
このアルバムは、カパーケリーにも在籍していた頃に出たソロアルバムで、カパーケリーのメンバーも全面的に参加。同じ現代的でかっこいいケルト音楽でも、あくまでピュア・アコースティックにこだわるルナサやフルックのアプローチとは違い、ジャズやレゲエなど異文化の要素も取り入れています。伝統音楽の泥臭さは完全に排除され、都会的洗練の極みのようなケルト音楽です。あまりにも洗練されすぎているところに若干引っかかるところはあるんですが、その音楽的完成度には舌を巻くほかありません。
動画は"Watermans"。複雑な7拍子のリズムを持つ名曲。