イギリス

Pooka "Fools Give Birth To Angels" (2001)

けっこう間が開いてしまいましたが、世界の女性デュオの第3弾。今回はイギリスのグループPookaです。メンバーはシャロン・ルイスとナターシャ・ジョーンズの2人で、プーカというのはアイルランドの伝説に出てくる怖い妖精(という悪鬼)の名前。こうした不吉…

Michael McGoldrick "Fused" (2000)

おそらく現代ケルト音楽界最高のフルート奏者が、マイケル・マックゴールドリックです。1971年マンチェスター生まれ。ケルト音楽の2大スーパーバンドであるフルック、ルナサ両方の創設メンバーのひとりで、一時期はスコットランドのフォークロックバンド、カ…

Seth Lakeman "Freedom Fields" (2006)

ギターやピアノの弾き語りというのは別に珍しくないんですが、歌と楽器との両方に神経を行き届かせるのが難しいからか、ヴァイオリンの弾き語りはあまり見かけません(それを軽々とやってのけているイヴァ・ビトヴァみたいな天才もいますが)。 そのなかなか…

Clann An Drumma "Tribal Waves" (2004)

数あるケルト音楽バンドの中でも、たぶんもっとも野蛮(笑)なのがこのバンド。スコットランドのグラスゴーを拠点として活躍しているクラナン・ドラマです。まず編成からして変わっていて、バグパイプ1人のほかは打楽器(太鼓)ばかり(人数は場合によって変…

Oi Va Voi "Laughter Through Tears" (2003)

さまざまな民俗音楽がある中で、どうもわかりにくく感じるのがユダヤ音楽。ユダヤ人は世界各国に散らばっているため、一口にユダヤ音楽といっても、その音楽性はあまりにも多種多様。これはもう音楽傾向というより演奏者の属性といった方がいいような気もし…

LAU "Lightweights And Gentlemen" (2006)

LAUは、スコットランドのエジンバラで結成された3人組バンドで、このアルバムがデビュー作です。編成はフィドルのエイダン・オルーク、アコーディオンのマーティン・グリーン、ギター(歌も)のクリス・ドレヴァーの3人。わずか3人という少人数ながら、非常…

Julie Fowlis "Cuilidh" (2007)

ジャケットがあまりにかわいいので、これは聴くしかない!と聴いてみた一枚。 Julie Fowlisは1979年生まれで、スコットランドのアウターヘブリディーズ諸島にあるノース・ユイスト島出身。今なおゲール語が使われている集落で育ち、伝統音楽やダンスに親しん…

Fiddlers' Bid "Naked and Bare" (2005)

スコットランドの北端からさらに北東の海の上、アバディーンからフェリーで14時間というイギリスの北の果てに浮かぶ離島がシェトランド諸島。距離的にはブリテン島よりむしろスカンジナビア半島の方に近く、古来から北欧の文化の影響を強く受けてきた島です…

Alasdair Fraser & Natalie Haas "In The Moment" (2007)

Alasdair Fraserは1955年生まれで80年代初め頃から活躍しているスコティッシュ・フィドルの名手。スコットランド出身で、今はカリフォルニアに住み、自身のレーベルからケルト音楽のCDを出しています。最近はチェロのNatalie Haasと組んで何枚かのCDを出して…

Sylvie Lewis "Translations" (2007)

素敵なアルバムです。 ロンドンで生まれ、アメリカで音楽を学び、そして現在はローマに住んでいるシンガーソングライター、シルヴィー・ルイスの2ndアルバムです。曲はシンプルなフォークソングが多いんですが、美しくて懐かしいメロディと、素直で伸びのあ…

Flook "Haven" (2005)

ケルト音楽といえばフィドルが主役になることが多いのだけれど(フィドル4本をメインに据えた"Fiddlers' Bid"なんてグループもいるほど)、あえてフィドルをメンバーに加えず独自の道を行くのがこのバンド、フルックです。 笛2本(フルートとティン・ホイッ…

Rachel Unthank & The Winterset "The Bairns" (2007)

イングランドの最北部、スコットランドと境界を接するノーサンバーランド州出身の女性4人組トラッドバンド。このアルバムは、2005年の"Cruel Sister"に続く2nd。 "Unthank"(感謝しない?)という奇妙な名前は本名だそうな(そういえば、アラスター・グレイ…