2008-01-01から1年間の記事一覧
メキシコ旅行で見つけてきたCDの第2弾。予備知識無しのジャケ買いだったのですが、これはなかなかの拾いもの。ヒメナ・サリニャーナという歌手のデビューアルバムです。 彼女は1985年生まれの22歳ながら、映画監督のフェルナンド・サリニャーナを父親に持ち…
たいへん長らくのご無沙汰でした。 ブログの更新を停止していた間、実はメキシコへ旅行に行ってました(そんなに長期間ではないですが)。メキシコシティからパレンケ、チチェン・イツァ、カンクンとまわってきたのですが、その途中でふらりと立ち寄ったのが…
Adile Yadırgıは、1977年生まれのトルコのフォークシンガー。経歴はよくわからないんですが、ソロで活動する傍ら、Orient Expressionsというバンドのボーカルも務めているようです。"Seyr-i Alem"は彼女のデビュー・ソロアルバムで、タイトルは「宇宙を見る…
世界の女性デュオはそろそろネタ切れなので、今回はベトナムの男女デュオです。人気男性シンガーのQuang Vinh(クアン・ヴィン)が、女性シンガーのBao Thy(バオ・タイ)と組んで出した7曲入りのアルバムです。普段はふたりともソロで活躍している歌手同士…
けっこう間が開いてしまいましたが、世界の女性デュオの第3弾。今回はイギリスのグループPookaです。メンバーはシャロン・ルイスとナターシャ・ジョーンズの2人で、プーカというのはアイルランドの伝説に出てくる怖い妖精(という悪鬼)の名前。こうした不吉…
前回に引き続き世界の女性デュオシリーズその2。アメリカのロス出身の"The Ditty Bops"は、アビー・デウォルド(ギター)とアマンダ・バレット(マンドリンとダルシマー)のふたり組で、もちろんふたりとも歌も歌います。フォークやカントリー、ブルースなど…
アライツ・テレチュアとマイデル・ザバギの女の子ふたり組だからアライツ・エタ・マイデル。アライツとマイデル、というなんというか安易な名前の女性デュオであります。出身はスペインのバスク地方で、全編バスク語で歌ってます。 楽器はアライツがトリキテ…
これまでこのブログでは「必ず試聴できること(可能な限りYouTubeに動画があること)」を条件に世界の音楽を紹介してきたのだけれども、今回に限りその掟を破ります。試聴サイトはありません。申し訳ない。 このアルバム、私が世界の民族音楽を聴き始めた頃…
前回はギリシャのロリーナ・マッケニットだったので、今回はケベックのロリーナ・マッケニット。我ながら安直な紹介の仕方だとは思うのですが、実際そうとしかいいようのない作風なんだからしょうがない。 クレール・ペレティエは1959年生まれのカナダの歌手…
エリサ・ヴェリアは、ギリシャのアテネ出身でイギリスでケルティック・ハープを学び、現在はフランスで活動しているシンガー兼ハープ奏者です。 ケルト音楽と地中海音楽が混じり合ったようなゆったりとした神秘的なメロディと、ギリシャ語のエキゾチックな響…
河井英里さんが逝去されました。 私は1993年の『ワーズワースの冒険』のテーマ曲「シャ・リオン」でファンになって以来、ぽつぽつと彼女の音源を集めてました。 オリジナルアルバムは1997年の『青に捧げる』と"Prayer"の2枚だけで、最近は『ARIA』挿入歌や『…
ルシア・セレサニと読めばいいんでしょうか。アルゼンチンのフォルクローレ歌手です。全然情報がないので経歴などはさっぱりわからないんですが、非常に美しくよく通る歌声の持ち主です。 フォルクローレというと、にぎやかな伴奏に途中で合いの手がはさまっ…
全然聞いたこともないバンドだしジャケットもイマイチだし、全然期待してなかったんですが、聴いてみたらこれが実によくてびっくり。 Abnobaはイタリアの6人組フォーク・ロックバンドで、これがデビューアルバム。女性ボーカルを迎えている曲もありますが、…
本日はジャケット写真なしです。 前回の"Bear-Garden"に引き続き、日本語の歌を歌う外国人つながりで。ドイツはベルリンのジャパニーズ・フォーク・ユニット、その名も"Shigure"です。ここでフォークと言っているのは、民謡という意味でのフォークではなく、…
たとえばアイドルポップスのように、完成度の高さよりも、その不完全さ、拙さを愛でるという態度は、日本独特とまでは言い切れないにしても、ほかの国の音楽ジャンルにはなかなか見られない感性のように思います。 そして、こうした日本的感性にもっとも近い…
フン・タンはサイゴン生まれ、フランス在住のベトナム人女性シンガー。同じくフランスで活躍するベトナム人ギタリスト、グエン・レとのコラボレーションでこれまで4枚のアルバムを制作していますが、グエン・レの名前がアーティスト名に表記されたのは昨年の…
これまでにもマリ共和国の音楽はいろいろと紹介してきましたが、その中でも特にアフリカの柔らかさ、優しさが感じられて気に入っているのがロキア・トラオレの音楽です。 ロキア・トラオレは1974年生まれのシンガーソングライター。父親が外交官だったためア…
Flёurが好きならこれも聴いてみたらどう? とlast.fm様に勧められたのがロシアのこのグループです。バンド名はビェーラヤ・ グヴァールヂヤと読みまして、意味は「白衛軍」。ロシア革命後にボルシェヴィキ政府に対して反乱を起こした反革命勢力のことです。…
ベログエトは1996年に結成された、スペインのガリシア地方を代表するケルティック・トラッドバンド。バンド名のベロは「叫ぶ」という意味で「グエト」はゲットー、つまり「ゲットーの叫び」というなかなか社会派な名前を持つバンドです。 "Viaxe por Urticar…
トルコという国は意外にもセクシーアイドル系の女性歌手が多い国で、本日紹介するベンギュもその一人。1979年生まれのポップシンガーであります。トルコの歌手の中には、欧米のロックやポップスと変わらないような曲を歌っている歌手もいるんですが、ベンギ…
Руслана(ルスラナ)は1973年生まれ、ウクライナで絶大な人気を誇るポップシンガーであります。アマゾネス風のパフォーマンスが売りで、2004年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストでは"Wild Dance"という、タイトルそのまんまのワイルドなダンスポップで…
今回は国名をタグにすると、タグがやたらと長くなってしまうので、「その他」タグを初設定。 「悪の枢軸からの子守歌」という、なんとも強烈なタイトルのアルバムですが、アルバムのコンセプトもまさにそのタイトル通り。イラン、イラク、パレスチナ、シリア…
オーストリアやドイツでポピュラーな伝統音楽に「オーバークライナー」というスタイルがあります。アコーディオン、クラリネット、トランペット、ギター、バリトン・ホルン(ユーフォニウム)にボーカルを加えた6人編成で民謡を演奏するというもので、チロル…
これもまたかわいいジャケットに(以下略)。 1978年ラ・リオハ生まれのアルゼンチン・フォルクローレ歌手の2ndアルバムです。英語の経歴が載っているサイトすらほとんどないので情報があまりないんですが、動画を見ていただければその実力のほどがわかるか…
ロシアやウクライナにはセンチメンタルなダンスポップを歌う女性歌手が多いんですが、Марта(マルタ)もそのひとり。マルタはウクライナ西部のチェルニウツィー出身のポップシンガーで、これがデビューアルバムです。 ユーロビート風の打ち込みを多用した、…
フランスのケルト音楽をいくつかまとめて聴いたのですが、その中でももっともケルトらしくないバンドが、フランス中部のトゥールで結成されたWig A Wagというバンド。ブルターニュの音楽様式に、アラブ音楽やジプシー音楽の要素も取り入れ、かなり自由なダン…
ケルティックな音楽を歌うシンガーは数多くいますが、特に神秘的で内省的な歌い手が1957年カナダ生まれのロリーナ・マッケニットです。1997年までに6枚のアルバムを発表しているのですが、いずれもたいへんな完成度の高さ。おそらくかなりの完璧主義者なので…
前回に引き続き、フランスのバンドです。 Djalは6人組インストゥルメンタル・バンド。ケルトっぽい曲を演奏しているのでてっきりブルターニュのバンドかと思ったら、フランス南東部ローヌ=アルプ地方のグルノーブル出身だそうです。Djalというバンド名はフ…
ケルト音楽というと、だいたいアイルランドかスコットランドが中心。ちょっと珍しいところでカルロス・ヌニェスなどのいるスペインのガリシア地方、アシュレイ・マックアイザックなどのいるカナダのケープ・ブレトン島といったところも知られてますが、実は…
以前2ndアルバムを紹介したことのある、ウクライナの抒情派バンドFlёurの5thアルバムを入手しました。初期はフルート、ピアノ、チェロなどクラシック系の楽器をメインに使っていたのですが、3rdあたりからベースギターや電子楽器を使い始めてポップス色が強…