Iļģi "Sēju vēju" (2000)


コメント欄でリクエストをいただいたので、今日紹介するのはラトビアのフォークロック。ラトビアは、バルト三国のひとつで、エストニアの南に位置する国です。
ラトビアのアルファベットがまたこれが複雑で、アーティスト名読めません。lにしっぽが生えたようなこの文字はいったいなんと読むんでしょうか。アルバムタイトルも読めないんですが、「風を巻き起こす」といった意味だとか。
バイオリニストでボーカルのIlga Reiznieceを中心に、旧ソ連時代の1981年に結成されたバンドで、このアルバムは5作目。当初はラトビア民謡を収集して普通に演奏していたものの、ケルトや北欧のフォークロックに影響を受け、ラジカル路線へと転じたのだそうな。このアルバムでは、詩はすべて「ダイナ」と呼ばれるラトビアに古くから伝わる民謡から取られているとのこと。
動画はタイトル曲"Sēju vēju"。これと同じようにどんどこと打ち鳴らされる太鼓をバックに野太い地声の男性コーラスがわかりやすいメロディを力強く歌う曲が多いんですが、女性ボーカルの曲も何曲かあります。スコットランド風のバグパイプラトビアにもバグパイプの伝統があるそうな)が使われている曲や、北欧トラッド風に聞こえる曲もありますが、北欧やケルトの音楽と比べるとよりワイルドで土俗的。ヘドニンガルナとかヤァラルホーンとかの北欧フォークロックが好きな方にはかなりお勧めです。

http://www.myspace.com/ilgimusic