Palya Beáta "Ágról ágra" (2003)


パーリャ・ベアタ(アルバムによってはPayla Beaという表記も見かけます)は、1976年生まれの実力派トラッド歌手。ハンガリー人なので後に来るベアタが名前です。幼い頃から村の民謡グループで歌っていた彼女は、大学ではハンガリートランシルヴァニアの伝統音楽を研究。さらにインドやペルシャの音楽を学び、いくつかのフォークグループに参加した後(この頃には日本ツアーにも来たことがあるらしい)、2003年にソロ歌手としてデビューしています。
"Ágról ágra"は彼女のソロデビュー盤で、ハンガリーから、ブルガリアペルシャに至るまで東欧から中東にかけての広範囲の伝統音楽を歌ったアルバム。聴いてみてまず驚くのが、伴奏のシンプルさ(アカペラで歌われる曲もいくつもあります)。そして張りのあるベアタの声の凄み! 思わず引き込まれるその力ある声は、ハンガリー・トラッドの大御所シェベスチェーン・マルタを思わせるところがあります。あんまり知られてないけど、これはすごい歌手ですよ。
動画はオランダのテレビでのライブ映像です。