Noe Venable "Down Easy" (2000)


Noe Venableは1976年生まれ、故郷サンフランシスコを拠点に音楽活動を繰り広げてきたフォークシンガーにしてソングライター。現在までに6枚のアルバムをリリースしており、2004年には永年過ごしたサンフランシスコを離れブルックリンに転居したとか。
2000年の"Down Easy"は自らギターを弾き語り、ヴァイオリンのAlan Lin、コントラバスのTodd Sickafooseとのトリオで演奏したアコースティック・ライヴアルバム。しっとりとしていて落ち着いたいいアルバムです。美しいメロディにちょっとハスキーぎみの声がまたいいんだ、これが。
いや、そんなことはいいから、いったいこのジャケットは何なのか、と聞きたい人もいるでしょうが、それは私にもわかりません。ディスコグラフィーをみても、この方のアルバムは曲のイメージ通り、モノトーンの写真を基調にした落ち着いたジャケットがほとんどなのですよ。なんでこのアルバムに限ってこんな頓狂なジャケットなのかはまったくの謎。
ジャケットにはstarbreasted girl by Noe Venableと書いてあるので、自分で描いたんでしょうか。収録されている"Down Easy"という曲に、

spinning round and around
with the starbreasted comic book girl of your dreams

という詞があるので、そこからきているんでしょうけれど、それにしてもいくらなんでも絵が下手すぎます。トルコの人の方がずっとうまいですよ。いや実際このインパクトのありすぎるジャケットのせいで手に取ったので、(限定的ながら)効果はあったわけですが。でも、ジャケットのイメージとはまったく違って曲はほんとに素晴らしいんです。アルバム1曲目の"Timebird"なんてもう絶品ですよ。
http://www.myspace.com/noevenable
動画の曲"Prayer for Beauty"はこのアルバムには入ってませんが、アコースティックな雰囲気が近いのでリンクしておきます。