Kíla "Luna Park" (2003)


数あるケルト音楽のバンドの中でも、異端中の異端、とびきりワイルドで自由すぎる音楽を演奏しているのがキーラ。オ・スノディ3兄弟を中心に1987年にダブリンで結成された7人組バンドです。彼らの音楽は、ケルト音楽をベースの上に、アフリカ音楽やラテン音楽のグルーブ感を加えた怒濤のような音楽。なんでもありな躍動感が素晴らしいです。
そのなんでもありぶりが頂点に達したのが2003年の5thアルバム"Luna Park"。なんか遊園地みたいなタイトルですが、内容もまさにジェットコースターさながらのスピード感あふれる賑やかさ。特に3兄弟の次男ローナン・オ・スノディの畳みかけるようなボーカルは笑っちゃうほどすごいですよ。なんだこの早口は。
かと思うと、スローな曲では伝統的なケルト音楽としての繊細な側面がかいま見られたりするところがまた魅力的。思い切りはじける部分と伝統とのバランスがうまくとれたアルバムに仕上がっています。
動画はアルバム1曲目に収録されている"Glanfaidh Mé"(闇を吹き飛ばせ)。1曲目にいきなりこれをもってくる大胆さが凄い。9分以上ある大曲ですが、最初からクライマックスな盛り上がりぶりが素晴らしい名曲。

myspaceや公式サイトでも試聴可。
http://www.myspace.com/kilaireland
http://www.kila.ie/