Flook "Haven" (2005)


ケルト音楽といえばフィドルが主役になることが多いのだけれど(フィドル4本をメインに据えた"Fiddlers' Bid"なんてグループもいるほど)、あえてフィドルをメンバーに加えず独自の道を行くのがこのバンド、フルックです。
笛2本(フルートとティン・ホイッスル)にギターにバウロンという編成から繰り出されるのは、グルーヴ感あふれる超絶技巧のアイリッシュ・チューン。フルートというと柔らかくて暖かいという印象があるけれど、このバンドの演奏を聴けばそのイメージは覆されるはず。こんなに攻撃的なフルートは初めて聴きましたよ! 聴いたことがない人はぜひ一度聴いてみてほしいバンドのひとつです。フルートでこんなことができるんだ! とたぶんびっくりするはず。
"Haven"は、"Flatfish"、"Rubai"に続く3rdアルバム。アップテンポな曲の技巧も素晴らしいけれど、スローな曲でも見事に情感豊かに息の合った演奏を聴かせてくれます。
おそらく世界でいちばんかっこいいアイリッシュバンドのひとつ(もうひとつはLunasa)でしょう。公式myspaceページによると、今年11月に来日公演を行うとか。これはぜひ行きたい!
http://www.myspace.com/2flutes