Rachel Unthank & The Winterset "The Bairns" (2007)


イングランドの最北部、スコットランドと境界を接するノーサンバーランド州出身の女性4人組トラッドバンド。このアルバムは、2005年の"Cruel Sister"に続く2nd。
"Unthank"(感謝しない?)という奇妙な名前は本名だそうな(そういえば、アラスター・グレイの『ラナーク』の舞台となる都市も"Unthank"でした)。ボーカルのレイチェルと妹のベッキー、それからピアノのBelinda O'Hooley とフィドルのNiopha Keeganを加えた4人編成。"Winterset"というバンド名のせいもあるかもしれないけれど、なんとなくイングランド北部の荒涼とした冬の風景を思わせるような抑制のきいた、それでいて力強い音を聴かせてくれます。シンプルでありながら洗練されたアレンジも絶妙。
特にすばらしいのは3曲目の"Blue Bleezing Blind Drunk"。静かなピアノソロから始まって、後半の盛り上がり方は鳥肌もの。もう冬は過ぎてしまったけれど、雨の降る夜に聴くのにぴったりのCDです。
試聴はこちら。"Blue Bleezing Blind Drunk"も聴けます。
http://www.myspace.com/rachelunthank