Gjallarhorn "Sjofn" (2000)


Gjallarhornはフィンランド西海岸のスウェーデン語使用地域で1994年に結成された伝統音楽バンド。そのため国はフィンランドなんですが、歌詞はスウェーデン語で歌われます。
日本語では「ヤァラルホーン」と表記されることが多いバンド名は、北欧神話の神々の国アースガルドの門番ヘイムダルが持っている角笛の名前(こっちは「ギャラルホルン」と表記されることが多い)から。この角笛は、神々と巨人たちとの最後の戦いラグナロクが到来したときに高らかに吹き鳴らされるのだそうです。
彼らが演奏するのは、同じ北欧のガルマルナヴァルティナなどとも共通する、妖しくもエキサイティングなフォークロックなんですが、ユニークなのは、常に鳴り響く低音のドローンにディジェリドゥというアボリジニの楽器が使われていること。この楽器の不思議な響きがバンドの魅力の一つ……だったんですが、ディジェリドゥ奏者のトンミ・マンシッカ=アホは2004年に脱退。今ではサブコントラバス・リコーダーという巨大リコーダー奏者がドローンを担当しております。

曲は"Dejelill och lagerman"。長い筒みたいな楽器がディジェリドゥです。

http://www.myspace.com/gjallarhornmusic