Altan Urag "Made in Altan Urag" (2006)


この前は内モンゴルのアーティストを紹介しましたが、今度はモンゴルです。
Altan Uragはモンゴルのフォークロック・バンド。2001年にウランバートル音楽学校の伝統音楽クラスを卒業した若者たちが結成したバンドで、バンド名は「王位(ハーン位)の継承者」という意味だとか。今年公開された浅野忠信主演の映画『モンゴル』のエンディングに、彼らの"Khukh Tolboton (Blue Spot)"という曲が使われているので、聴いたことがある人もいるかもしれません。
若者のバンドだけあって、伝統楽器こそ使っているものの、音楽はかなりロック寄り(しかもメタルっぽい)。日本でいえば"The家元"みたいな路線といえばいいでしょうか。
アルバムを聴いてみると、走る馬の蹄の音のイントロで始まり、馬頭琴をギターのようにかき鳴らしたり、ホーミーを取り入れてみたりと、私の趣味からするとちょっとエキゾチズムを強調しすぎ。かっこいいと言っていいのかイロモノなのか、かなり微妙なところです。ただ、伝統と欧米音楽との間に引き裂かれたこのいびつさこそが、今のモンゴルの若者らしさなのかもしれません。
動画は"Khiliin Chandad (Abroad)"。途中のうなるような声はモンゴルの「喉歌」ホーミーです。

http://www.myspace.com/altanurag