Dobet Gnahoré "Ano Neko" (2004)


ドーベイ・グナオーレはアフリカのコートジボワール出身のシンガーソングライター。首都アビジャンで音楽活動を開始しましたが、1999年にクーデターが発生。当時23歳だった彼女は故国を離れ、フランスのマルセイユに移住しました。コートジボワールはつい最近まで内戦状態が続いていたため、彼女は故国には戻ることなくマルセイユを拠点にして音楽活動を続けています。
"Ano Neko"は2004年のデビューアルバム。なんか日本語みたいですが当然日本語ではなく、「一緒に創り出そう」といった意味だとか。鳴り響くパーカッションは確かにアフリカ音楽なんですが、どこかやわらかでほっとする暖かみがあるのは、長い南仏暮らしの影響もあるのでしょうか。このアルバムでは、フランス人、チュニジア人のバンドメンバー、そしてパーカッショニストである父親ボニ・グナオーレをバックに迎え、7種類のアフリカの言語を駆使して歌っています。こうしたアプローチからもわかるとおり、彼女はコートジボワール音楽にとどまらず、汎アフリカ的な音楽を目指しているようです。ハスキーな声がパワフルなシンガーです。

http://www.myspace.com/dobetgnahore