Mariana Baraj "Margarita y Azucena" (2007)


マリアナ・バラフはアルゼンチンのパーカッション奏者にしてシンガーソングライター。花をバックにした美しい顔立ちの写真に思わずジャケ買いしたのだけれど、これはいい意味で裏切られました。ボサノヴァ風の軽やかな音を予想して聴いてみたら、端正な顔からは想像できないワイルドでプリミティヴな音作りにびっくり。裏声から地声まで自在に使いこなすヴォイス・パフォーマーぶりも堂々としてます。
彼女の音楽は、南米のフォルクローレやアフリカ音楽の要素を取り入れた独特のもの。アフリカのムビラやマリンバ、南米のチャランゴなどの民族楽器やシンセをバックに叩き歌います。自らが打楽器奏者だけあって、リズムが前面に出た曲が多く、南米というよりはむしろアフリカ風の雰囲気のあるアルバムに仕上がっています。これはなかなかおもしろいアルバムでした。