Triakel "Sånger från 63°N" (2004)


トリアケルはスウェーデンの伝統音楽バンド。フィドル、オルガン(小学校にあるような小型のリード・オルガン)に女性ボーカルというなかなか異色な編成のバンドです。ボーカルは、ガルマルナのエンマ・ヘルデリン。ガルマルナではアグレッシブで硬質なボーカルを響かせているエンマですが、こちらでは温かみのある歌声を聴かせてくれます。なんでもエンマによれば、ダークサイドのガルマルナに対してトリアケルは「陽・静寂」をつかさどる場所なのだとか。ガルマルナのエマもいいけど、こっちの明るいエマもなかなかのものです。
オルガンは、伝統音楽ではあんまり使われない楽器ですが、懐かしくて素朴な音色がなんとも魅力的。
"Sånger från 63°N"は3rdアルバムで、タイトルは「北緯63度からの歌」という意味。北緯63度というのは彼らの故郷であるイェムトランド地方の緯度だとか。素敵なアルバムですよ。

直立不動で歌うスタイルは、ガルマルナと変わらないですね。