Bassekou Kouyate & Ngoni ba "Segu Blue" (2007)


アフリカの音楽は正直あまり好みでなくて少ししか聴いていないのだけれども、マリ共和国の音楽は気に入って何枚か聴いています。
以前コラ奏者トゥマニ・ジャバテを紹介したときにも書いたように、マリには、躍動するパーカッションとはまた違った、アフリカの素朴なあたたかさがにじみ出たような音楽があるのです。
そしてこのCDもまた、シンプルで暖かみのある味わい深いアルバムです。リーダーのバセク・クヤーテが演奏しているのはンゴニという楽器。ギターやマンドリンの仲間に属する、細長い形をした西アフリカの伝統弦楽器です。グループ名のNgoni baというのは「大きなンゴニ」という意味で、大小さまざまなンゴニやバラフォン、ギターなどが使われています。ボーカルやコーラスは男女さまざま。パーカッションはあくまで控えめで、ンゴニの引き立て役に回っています。
曲はバセクのオリジナル曲のほか、故郷セグの伝承曲などを演奏しています。懐かしくも新しい現代のアフリカ音楽。しみじみといいアルバムです。
なお、このアルバムはBBCアワード2008の民族音楽部門でベストアルバムに選ばれています。

http://www.myspace.com/bassekoukouyate