Tablatura "Tablatura V" (1996)


日本の西洋民族音楽系バンドの老舗として知られているのがタブラトゥーラ1984年にリュート奏者のつのだたかしによって結成されたこのバンド、当初は中世・ルネサンスの舞曲などおとなしめの古楽を演奏していたものの、アルバムの枚数が増えるにつれ、だんだんとメンバーのオリジナル曲が増えていき、アレンジも現代的になってすっかりポップな旅芸人バンドに。郷愁を誘う古楽器の素朴な音色で、スピード感あふれる心地よい無国籍音楽を聴かせてくれます。
古楽器を使ってオリジナル曲を演奏するバンドは今でこそヨーロッパでも増えているけれど、それを日本で25年も前からやっていたというのがすごいですよ。それからヨーロッパだと、この手の古楽バンドはなぜかダークさとか過度の神秘性がつきまとうのに対し、タブラトゥーラはからりと明るく陽性なのもいい感じです。
この5枚目のアルバムは、現在のオリジナル曲路線を確立した記念すべきアルバム。実はCDよりもライブの方がすごいらしいのだけれど、残念ながら私は未見です。
ちなみに、主宰でリュート奏者のつのだたかしは、漫画家のつのだじろう、ミュージシャンつのだ☆ひろの兄弟。
YouTubeの動画はBS2で放送されたスタジオライブみたいですね。消されないうちに見てください(いつものように動画リンクしようと思ったら、リクエストによる埋め込み無効になっていたのでURLを貼っときます。これなら見られるはず)。
http://jp.youtube.com/watch?v=6hm2Eyh8SKQ