Flёur "Волшебство" (2003)


最近のいちばんのお気に入りが、Flёurというウクライナのバンド。
Flёurは、ウクライナオデッサで2000年に結成されたアコースティックバンド。フルート、ピアノ、ヴァイオリン、ギター、チェロ、コントラバス、ドラムといった室内楽の楽器をバックに、オルガ(ボーカル、ピアノ)とエレナ(ボーカル、ギター)という二人の女性ボーカルが1曲ごとに交互に作曲して歌うというちょっと変わった形式のバンドです。
メランコリックで美しいメロディに、消え入るように儚い歌声。一度聴けばたちまち、耽美的で叙情的な薄明の世界にひたれます。最近のアルバムではポップな色調も加わってくるのですが、この2ndアルバムの頃の楽曲は東欧トラッド的なほの昏い味わいが強く、私としては初期の方が好み。
Flёurのアルバムはフランスのゴシック/フォーク系レーベルPrikosnovenieからも出ていますが、微妙に曲数が少なかったりするので本国版の方がおすすめ。
下はこのアルバムに収録されている"Ремонт"という曲のPV。なんでもない街の風景も、Flёurの曲と組み合わせると、たちまち物悲しく叙情的な色彩を帯びてくるのが不思議。

そのほか、YouTubeには、ウテナとかエルフェンリートとか、日本アニメとFlёurを組み合わせたMADがなぜか多数アップされております。もしかして、ロシアのオタクたちの御用達バンド?
http://jp.youtube.com/watch?v=bEjt-CPV_00
http://jp.youtube.com/watch?v=_ZOxCfcBm2A