Abnoba "Vai Facile" (2006)


全然聞いたこともないバンドだしジャケットもイマイチだし、全然期待してなかったんですが、聴いてみたらこれが実によくてびっくり。
Abnobaはイタリアの6人組フォーク・ロックバンドで、これがデビューアルバム。女性ボーカルを迎えている曲もありますが、ほとんどはインストゥルメンタルで勝負してます。バグパイプや管楽器も使っているし、音としてはブルターニュのダンスフォーク・バンドに近い感じです。
アブノバというのは、ケルト神話に登場する森の女神の名前だそうなのですが、演奏しているのはケルト音楽かというと必ずしもそういうわけではなく、ブルターニュやアルプス、バルカンやクレズマーなど汎ヨーロッパ大陸的な伝統音楽を、切れ味鋭い斬新なアレンジで演奏してます。特に伝統音楽ではあまり使うことのないピアノを効果的に使っているのが珍しいところ。
イタリアというとなんとなくフォークロックには縁遠いイメージがあったので、こんなバンドがあったことには驚きました。次のアルバムにも期待したいところです。

しかし、myspaceページの低予算ホラー映画っぽい背景写真はいったいなんなんでしょうか(笑)。
http://www.myspace.com/vaifacile
動画はライブの様子。